ポルシェは2日、『ボクスター』の限定車、「ボクスターSブラックエディション」を発表した。ボクスターの開発コードネームにちなんで、世界限定987台を生産する。
ベースグレードは『ボクスターS』。ブラックの名の通り、ボディカラーはもちろん、ソフトトップやアルミホイールも黒で統一。さらに、ロールオーバーバーやリアサイドのエアインテークグリル、ツインテールパイプまでブラックで仕上げるこだわりようだ。
インテリアもブラック基調で統一。ダッシュボードとシフトレバーのトリムストリップ、メータパネル、パーシャルレザーシートがブラック仕上げとなるほか、オプションで、ブラックのフルレザー内装も選択できる。
装備の充実が図られているのも、ブラックエディションの特徴。バイキセノンヘッドライト、LEDデイタイムランニングライト、スポーツステアリングホイール、ウインドディフレクター、自動防眩ルームミラー、レインセンサー内蔵ドアミラー、クルーズコントロールなどが標準装備されている。
ブラックエディションは、単なる豪華仕様ではない。運動性能も向上させており、直噴3.4リットル水平対向6気筒ガソリンエンジンは、最大出力320ps/7200rpm、最大トルク37.7kgm/4750rpmを発生。ボクスターSに対して、10ps、1kgmのパワーアップを果たした。
トランスミッションは、6速MTと7速PDK(ポルシェ・ドッペル・クップルング)。6速MTの場合、0-100km/h加速はボクスターSよりも0.1秒速い5.2秒、最高速は2km/h上回る276km/h。7速PDKでは、0-100km/h加速5.1秒、最高速274km/hのパフォーマンスを実現する。
ボクスターSブラックエディションは、3月以降、世界各国で順次発売。日本での価格は、現時点では公表されていない。