気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2011年1月14日付
●きょう内閣改造、与謝野経財、江田法務、海江田経産、大畠国交(読売・1面)
●産業スパイ事件、ルノーが告訴(読売・9面)
●水素ガス供給拠点、都市部100カ所構想、燃料電池車普及へ(読売・9面)
●丹羽中国大使インタビュー、対中投資、日本のため(朝日・10面)
●自賠責1割値上げ、保険収支悪化4月から、乗用車2000円強アップ(朝日・13面)
●自動車総連、今年も統一要求断念(朝日・13面)
●エンジン不具合3万台リコール、三菱ふそうのトラック(朝日・37面)
●佐賀県警、事故数を偽装、交通部長指示、1000件少なく(朝日・39面)
●倒産件数13%減、昨年1万3321件、負債総額は3.3%増(毎日・4面)
●いすゞ初の首位、トラック国内販売日野と63台差(毎日・8面)
●ガソリン価格6週連続上昇(毎日・8面)
●エコカー戦略加速「EV、3年で黒字化」GM本格再生なるか、「ボルト」に命運(産経・9面)
●東レ、炭素繊維韓国に工場、車部品需要拡大、中国輸出にらむ(日経・1面)
ひとくちコメント
元日から2週間も過ぎると正月ムードもようやく抜けてきたが、菅直人首相がきょう実施する内閣改造の新聞辞令を眺めてみても、お屠蘇気分から目が覚めて、頭がシャキッとするような期待が膨らむ顔ぶれではなさそうだ。
一応、きょうの全紙が1面トップで内定人事を報じているが、あえてサプライズといえば、たちあがれ日本を離党した与謝野馨氏を経済財政担当相に起用する方針を固めたぐらいだろう。もっとも、与謝野氏と同じ選挙区で争った海江田万里経済財政担当相を経済産業相に、大畠章宏経済産業相を国土交通相にそれぞれ横滑りさせるたらい回し人事も節操がない。
「昨日の敵はきょうの味方」という人事交流はプロ野球やサッカーのJリーグなどではよくあることだが、それぞれの候補者に一票を投じた選挙民は複雑な心境だろう。また、仙谷由人官房長官が兼務していた法相には江田五月前参院議長の就任が内定するなど、ベテランの起用も若手の人材難を印象付けるなど、「首相、苦肉の『身内』改造」(読売)といえるだろう。
そんな中、きょうの東京の「こちら特報部」には「“仏滅改造”異例の船出」、「『理系』首相 験は担がず?」とのタイトルで、「お日柄」を重視する政界では、1970年代以降の24回の内閣改造は、すべて仏滅を避けており、戦後初めての異例の“仏滅改造”だと皮肉っぽく伝えているのが目を引く。