豊田自動織機の豊田鐵郎社長は、2011年の年頭挨拶で「今後の発展は、新興国市場の開拓抜きには考えられません」と述べ、新興市場戦略を強化する方針を示した。
豊田社長は「かつてないほどの規模とスピードで、様々な企業が国境や業種を超えて競い合う群雄割拠の様相は、地球規模での戦国時代」との認識を示した。その上で「少しでも気を緩めれば、新興国の企業や異業種からの参入企業、下位企業などに、足をすくわれかねない」とし、新興国を舞台とするグローバル競争に打ち勝つため、グローバル人材の育成に注力する考えを示した。
また、グローバル人材は、外国語の習得よりも、ぞれの現場で成果を出すのに必要なリーダーシップや高い専門性を備えていることが最も重要としている。
さらに「私たちの前には、広大なフロンティアが広がっている。そこでは厳しい競争が待っているかもしれないが、無限の可能性が広がっている。勇気と実行力を持って、力強く最初の一歩を踏み出そう」と社員に呼び掛けた。