テスラ『ロードスター』試乗車には、ダッシュボードやサイドシルなどに、オプションのカーボンファイバーアクセントが装備され、スポーツイメージを高める。
ベースとなったロータス『エリーゼ』にはないセンターコンソールには、タッチパネルインフォメーションディスプレーが装備され、外気温や時計、走行可能距離等のインフォメーションや走行モードの切り替え等ができる。
通常の車と同じようにキーをひねり、センターコンソールのDボタンを押しブレーキを離すと、AT車のクリープのようにスルスルと、しかし音もなく走り出す。低速ではステアリングは重く、女性はちょっと手こずるかもしれないが、走り出してしまえば気になることはない。450kgのリチウムイオンバッテリーの重さも、乗り心地にはいい方向に働いている。
モーターは最初から最大トルクが出るため、どの速度からでも強力な加速だ。ヒューという独特の加速音とともに、まるで電車のような走行感とともに押し出される。
ブレーキは回生ブレーキが効くためか、アクセルを離しただけで、まるでエンジンブレーキで数段落としたように減速される。この辺りはプリウスにも似て、最初は慣れるまでにちょっと時間がかかるかもしれない。実際に衝突防止のためか、アクセルを離すだけでブレーキランプがつく。
この動力性能ならば、テスラは、確かに新しい感覚のスポーツカーと言えるだろう。