【三菱ふそう キャンター 新型】“タフ&ソリッド”で世界統一デザインへ

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三菱ふそうトラック・バスは8年ぶりに『キャンター』をフルモデルチェンジし11日より発売を開始した。この8代目となるキャンターは11年初旬より順次海外市場にも展開予定だという。

開発本部エンタイヤ-ビークル開発統括部デザイン部マネージャーの神田浩史さんは、まず三菱ふそうのデザインの基本理念“ソリッド&ファンクショナル”について説明した。

「機能的で、ソリッド(緻密さや精度など)を表現しようとしています。信頼感のあるデザインを目指そうしているのです」。さらにキャンターには、“タフ&ソリッド”というテーマを加え、「これまではやさしい感じと、都会的な感じのデザインだったので、もう少しトラックとしての信頼感、力強さをいままで以上にプラスし、そこに精密感や緻密さなどを感じさせるデザインにしようというのがエクステリアのメインの考え方なのです」と語る。

もうひとつこの8代目には大きなポイントがある。それは「全世界をターゲットにした車種なので、世界のどこへ持って行っても通用するよう、世界統一のデザインにする」ということだ。

これまでは国内のターゲットに向けてクルマを作った後、仕向け地によって作り分けをしていたのだという。例えば国内仕様のバンパーは鉄板のみであるのに対し、欧州は樹脂であった。しかし今回はなるべくひとつの考え方で統一してやっていこうと、3分割のバンパーを採用。それぞれの特性を活かしコーナー部分は傷が目立たず交換もしやすい樹脂で、中央は板金修理のしやすい鉄板を採用している。

また、神田さんは、「先代のデザインは概ね評判は良く、日本で集配や都市間で使っている場合には非常にマッチしたデザインだと思うのですが、世界に打って出たときに、それがトラックの信頼感を損ねないかというところが少しありました。そこで、先代で表現した都会のやさしさに、少しピリッとした緻密さを加えたのが新型のデザインなのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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