富士重工森社長「米国では南部地域の販売強化を」

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2010年度第2四半期決算会見
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富士重工業(スバル)の森郁夫社長は2日、2010年度第2四半期決算会見で、米国市場での今後の販売戦略について「南部でスバル車の認知を上げる努力をしていきたい」と述べ、南部を重点的に強化する考えを示した。

同社は今上期、北米市場で前年同期比33.4%増と大きく販売台数を伸ばした。特に『レガシィ』については倍近い伸びを記録。米国でのスバル車シェアも1.2%から2.3%へと拡大した。森社長は「サイズを大きくした結果、リーマンショックで米国市場がダウンサイジングする中、うちのクルマがジャストサイズになったのではないか」と分析する。

しかし、スバル車の売れ行きは地域によって大きく偏っている。北部では4~5%のシェアを握っているのに対し、南部では1%弱。数年前からサンベルト地帯の主要都市で拠点を増やしてきているが、なかなか北部ように販売が伸びない。

「従来、スバルは4WDということで、雪が降る北部が強かったんですが、4WDは今やオールラウンドで安全なクルマ。南部でも安全なクルマとして訴求していく。全体を押し上げる意味でも、南部が非常に大事」と森社長は強調していた。

《山田清志》

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