気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年11月2日付
●10月新車販売過去最低、前年比26%減、補助金終了で(読売・2面)
●上海万博波乱の184日、反日デモ警戒、飛び降り自殺騒動(読売・6面)
●日産中国販売3割増見通し、今年、120万台(朝日・9面)
●2人乗りEV日産が試作車(毎日・7面)
●三宅島で初のバイクレース、6日、オフロードを疾走(毎日・21面)
●水混入ガソリン販売、足立のGS 2台と連絡つかず(毎日・25面)
●円乱高下、NZ市場一時80円21銭(産経・11 面)
●石油精製能力25%削減、元売り3年計画、需要減・規制に対応、業界再編は必至(日経・1面)
●トヨタ、リクルーター復活、ネット公募を補う(日経・1面)
●インド新車販売スズキ最多更新、10月、39%プラス(日経・11面)
●トヨタ中国販売、18か月ぶり販売、10月6%(日経・13面)
●川重、日中で建機部品増産(日経・15面)
ひとくちコメント
10月の国内の軽自動車を除いた新車販売台数は、前年同月比26.7%減の19万3258台。1968年の統計を取り始めて以来、10月としては過去最低の販売台数で、減少率も最悪となったという。政府のエコカー購入補助金が9月上旬に打ち切られたことが響いたことは言うまでもない。
補助金の恩恵が少ない軽自動車を含めても30万4328台で、前年同期より23.2%減少した。きょうの朝日、毎日、東京の3紙が1面などで報じたほか、経済面でも「新車販売長期低迷も」(読売)、「エコ補助需要先食い、ボーナス払いが激減」(朝日)などと、大きく取り上げている。
日経は10月の主なブランド別の新車販売台数を一覧表にまとめているが、下落率のトップはマツダで47.9%減、次いで三菱自動車の29.6%減、ホンダの29.2%減、スバルの25.0%減、日産の24.1%減、トヨタの24.2%減、スズキの12.8%減と続く。このうち、軽自動車を除くと、マツダが52.2%減と減少幅が大きく、三菱自動車も48.7%減、日産自動車も30.6%減と落ち込んだ。
読売は「3〜4割の減少は避けられないとの予想よりは小幅にとどまった」(業界関係者)、とのコメントを紹介しているが、むしろ、需要先食いの反動減の影響はこれからが本番という見方もあるほどだ。