ポルシェカレラカップジャパン 第11戦…安岡猛追及ばず

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PCCJ(ポルシェカレラカップジャパン)2010シリーズ第11戦予選が23日、栃木県のツインリンクもてぎで行なわれた。

SUPER GTのサポートレースとして開催される第11&12戦には、クラスAから11台、クラスBから3台の合計14台がエントリー。シリーズ最終戦ということもあり、第11戦の予選から熾烈なポジション争いが繰り広げられた。

絶好の快晴に恵まれたツインリンクもてぎ。午前8時30分に予選がスタートし、ゼッケン4番林久盛選手(クラスA)を先頭に997GT3カップがコースインしていく。その林選手はアタック開始直後の3周目にいきなり好タイムをマーク。一気にグリッド最前列獲得の気配を見せる。が、ここで黙っていないのがシリーズポイント1位のゼッケン1番清水康弘選手(クラスA)とランキング2位のゼッケン10番安岡秀徒選手(クラスA)だ。

まず、安岡選手が1分56秒台とひとり異次元のタイムを叩き出す。清水選手もそれに負けじとアタックを試みるが、そのタイムを上回ることができない。その間にも、安岡選手は1分55秒台までタイムを縮め、堂々のポールポジションを獲得した。予選後のインタビューに安岡選手は、「予選トップは嬉しいんですが、タイム的にはもう少し行きたかったです。1周アタックするのが遅かったかもしれません」と、決勝に意気込みを見せる。

そして正午、いよいよ第11戦の決勝レースが始まった。絶妙のスタートを決めた安岡選手が首位をキープし、1コーナーをクリア。そして、2番グリッドからスタートの清水選手が一瞬出遅れた隙を突き、イン側から予選4番手の林選手が一気に2位に浮上する。後方ではクラスBトップのゼッケン15番神取彦一郎選手(クラスB)が、タイトルを争うゼッケン48番大久保仁選手(クラスB)と接触し、最後尾まで順位を落とした。

清水選手が林選手とのバトルを強いられている一方で、首位の安岡選手はひとり1分56秒台、後続を大きく引き離す。ところが2周目。なんと、安岡選手にジャンプスタートによるドライブスルーペナルティが科された。「完璧なスタートを切れたと思っていた」と振り返った安岡選手は5周目にピットイン。5位でコースに復帰する。

これで林選手が労せずしてトップに立つ。それを追う清水選手は、コーナーごとに仕掛けるもののなかなか林選手を捕らえることができない。そして8周目。清水選手は130Rで林選手に並ぶと、ついにV字コーナーでトップに立つ。しかし、ペナルティで遅れた安岡も周回ごとに差を詰め、ゼッケン36番WAPPAYA選手、ゼッケン9番小林賢二選手を相次いでオーバーテイク。9周目には林選手をもパスし、2位にまでポジションを回復した。

なんとしてでもタイトルに望みを繋ぎたい安岡選手は、清水選手に対し猛追を開始するが、激しいドライブにタイヤが音を上げた。結局、清水選手がマージンを1秒広げてフィニッシュ。シーズン6勝目を挙げた。これで2位安岡選手との差は8ポイント。翌日に行なわれる第12戦で5位以上に入賞すれば2度目のPCCJタイトルを手にする。

2010年シーズンPCCJのファイナルラウンド第12戦は、翌24日の開催。レース中のベストラップでグリッドポジションが決定する第12戦は、安岡選手、清水選手、林選手のオーダーでスタートする。

《根賀亮仁@DAYS》

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