日産自動車が年内に発売を予定している新型『セレナ』の燃費15.4km/リットル(10・15モード)は、同セグメントのミニバンでトップの数値となる。従来モデルの13.2km/リットルからは、およそ14%の燃費改善だ。
ライバル車種の燃費は、トヨタ『ノア』/『ヴォクシー』14.4km/リットル、ホンダ『ステップワゴン』14.2km/リットル、マツダ『ビアンテ』13.6km/リットル。いずれも2WDモデルで最も燃費の良いグレードでの数値、ビアンテはアイドリングストップ機能搭載車だ。
あらためて気付くのは、アイドリングストップ機能を搭載するビアンテ(2WD・5速AT)より、ノア/ヴォクシー、ステップワゴンのほうが燃費が良いこと。ノア/ヴォクシー、ステップワゴンともに、CVTの採用が燃費への効果として大きいようだ。
従来型セレナでもCVTを採用していたが、今回、全体の改良に加えてアイドリングストップ機能を追加することで、新型セレナの燃費はライバル車より一歩リードするカタチとなった。また、アイドリングストップ機能は、日産が先に投入した『マーチ』では、燃費を8%改善しており効果が大きい。搭載グレードも販売台数全体の約82%(9月現在)となり、ユーザーに機能が受け入れられたと言える状況だ。
非ハイブリッド車で燃費が重視されるクルマでは、今後、CVTとアイドリングストップ機能はマストな装備になるといえそうで、早晩ライバルも追従してくるに違いない。