NTTドコモとパイオニアが協業でスマートフォン対応を目指す「ドコモ ドライブネット」だが、カーナビエンジンと車載クレードルをパイオニアが担当。ドライバーに対する情報サービスのうち、渋滞情報を除く部分をドコモが担当することになるようだ。
パイオニアが提供するAndroid OS用アプリについては現在も開発が進められているが、表示されるナビ画面のデザインは同社製フルナビのサイバーナビや楽ナビに近いものとなる。スマートループにも対応しているが、どのようなかたちで提供するのか(パイオニアのサーバーに直接アクセスするのか、パイオニアがドコモに提供した情報をドライブネット経由で取得するのか)についてはまだ決まっていないようだ。
また、地図データについては本体に持たず、サーバー側からダウンロードしてくることになる。これによってユーザーは常に最新の地図を使える仕組み。ダウンロードした地図については本体にキャッシュされるようで、ある程度の範囲であればオフラインでも表示できる。
車載クレードルにはGPSアンテナのほか、SDジャイロや加速度センサーを内蔵。これらを利用したエコドライブ支援機能もある。接続時にはスマートフォン本体のGPS機能は使わず、クレードル側のアンテナやセンサー類を使うことになる。車速パルスは取っていないことから、位置精度はPNDレベルとなるが、スマートフォン単体よりは優れているようだ。
ドコモはドライブネットにより、駐車場の満空情報やガソリン価格情報。グルメスポットやTV紹介スポットを提供する。画面に表示される「ドコモダケ」をタッチすることで、これらの情報にアクセスし、検索したスポットについては目的地として設定できる。
面白いのは「グループ位置共有機能」で、ユーザー同士がグループ登録を行うことで、相手の車両位置を地図上に表示させることができる。数台のクルマで目的地に向かう場合、他車の位置を把握しやすくなるという。