ジヤトコは、小型FF車用4速AT(オートマチックトランスミッション)「JF414E」を開発した。8月30日から中国で販売を開始した日産『マーチ』に搭載される。
新型の小型FF車用4速ATは、1989年に日産自動車の『サニー』に搭載したのを皮切りに、累計で1100万台以上生産したベストセラーユニットの小型FF車用4速ATをベースに、約21年ぶりにリニューアルしたもの。
従来の4ATをベースに、新興国市場での使用を想定、信頼性の高い要素を流用しながら細部の設計を見直し、ロバスト性(環境変化に対する耐性)を確保した。メンテナンスのしやすいシンプルな設計とし、変速制御も改良した。
また、トランスミッションの基本性能を向上するため、超扁平トルコンを採用したほか、部品の設計見直しなどで従来型に対し全長を11%短縮、15%軽量化した。小型・軽量化で車両への搭載性を向上するとともに、フリクションを32%低減し、トランスミッション単体で燃費向上に貢献する。
新開発小型FF車用4速ATは、富士第4地区(静岡県富士市)で生産、中国で生産開始した日産『マーチ』に搭載される。