【新聞ウォッチ】鈴木修会長の御曹子初デビュー「インドも油断できない」

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決算発表記者会見
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年8月4日付

●欧州車6社大幅増収 1-6月期4社は20%以上(読売・8面)

●マンションにEV充電器、実験、日産と大京連携、公募で2棟選定(毎日・8面)

●スズキ純利益151億円、アジア好調、前年比7倍、連結決算(東京・8面)

●円一時85円後半、NY市場(日経・1面)

●自動車、来月に一時増産、補助打ち切り、駆け込み需要にらむ、秋以降は生産調整も(日経・3面)

●トヨタ、中国販売0.9%増、7月、GMはプラス22%(毎日・23面)

●バイオガソリン原料、コスモ石油自社生産、来年度輸入よりコスト低く(日経・11面)

●車部品各社の回復鮮明、日精工やブレーキ相次ぎ最終黒字に4-6月(日経・15面)

ひとくちコメント

スズキが2010年4〜6月期連結決算を発表した。本業のもうけを示す営業利益は前年同期比約4.7倍の319億円、最終利益が約7倍の151億円と大幅な増益となった。売上高も13.7%増の6562億円と増収。北米、欧州では減収となったものの、エコカー補助で国内の自動車販売が増加したほか、アジアで二輪車、自動車ともに販売が伸びたことが収益を押し上げた。

この日、記者会見に臨んだのは鈴木修会長兼社長ではなく、長男の鈴木俊宏取締役専務役員だった。

東京のメディアの前では初めての決算説明だったが、頼みの綱であるインド市場について、鈴木専務役員は「タタばかりでなく、ヒュンダイやトヨタなど皆が脅威で、インドも油断できない」などと、謙虚に分析。今後の対応策については「インドで現在、549都市に790店舗ある販売店を1000店舗に拡大し、物流の供給拠点などの整備にも取り組みたい」と述べた。

質疑応答の途中で、資料をめくりながら会話が途絶えるシーンもしばしばあって、立て板に水のこどくの父親の鈴木会長のようなわけにはいかなかったが、会見後の囲み取材にも嫌がらずに応じるなど、初デビューとしてはまずまずの落ち着いた印象を受けた。

同席した廣澤孝夫専務は「当初は杉本(豊和専務役員)と説明する予定だったが、2人だけでは淋しいので、海外営業本部長の鈴木専務役員にも加わってもらった」と、御曹子の決算説明が、サプライズだったことを明らかにした。

《福田俊之》

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