米国の民間調査会社、JDパワー&アソシエイツ社は15日、「2010年米国自動車商品魅力度(APEAL)調査」の結果を公表した。ブランド別の満足度ランキングでは、ポルシェが6年連続で第1位に輝いた。今年で14回目の調査は、新車購入から90日が経過した時点で、顧客に愛車の魅力について質問。質問項目は、性能、デザイン、装備など10カテゴリーの90項目以上に及ぶ。調査は2010年モデルの新車を購入した顧客が対象。今年2〜5月にアンケート方式で行い、7万6000人以上から回答を得た。調査は1000点満点で、ポイントの多い順にランキング。ブランド別の結果は以下の通り。1. ポルシェ(877点)2. ジャガー(854点)3. BMW(846点)4. メルセデスベンツ(842点)5. ランドローバー(836点)6. アウディ(832点)7. レクサス(827点)8. アキュラ(822点)9. リンカーン(820点)10. キャデラック(818点)11. MINI(816点)12.インフィニティ(805点)13. ビュイック(802点)14. フォルクスワーゲン(797点)15. ボルボ(795点)16. フォード(794点)17. GMC(792点)18. シボレー(789点)19. ラム(780点)20. マツダ(774点)21. マーキュリー(769点)22. 三菱(767点)23. ホンダ(766点)24. サイオン(764点)25. 日産(763点)26. ダッジ/キア(761点)27. ヒュンダイ(760点)28. スバル(755点)29. スズキ(750点)30. クライスラー(748点)31. トヨタ(745点)32. ジープ(727点)※業界平均値は778点ポルシェは6年連続の第1位。前回調査の869点よりもスコアを8ポイント上積みし、877点を獲得した。2位のジャガーとの差は23ポイントと、その開きは大きい。カテゴリー別でも、ポルシェはラージプレミアムカー部門で『パナメーラ』、ミッドサイズプレミアムMAV部門で『カイエン』が、それぞれ2位となっており、高い魅力度を証明している。ジャガーの2位は前回と同じ。BMWは前回5位から3位へ、メルセデスベンツは6位から4位へ、ランドローバーは9位から5位へ上昇。キャデラックは前回3位から10位へ後退している。注目すべきは、前回28位のトヨタが今年は31位と、下から2番目の位置までダウンした点。ポイントも前回の756点から10ポイント以上下がり、745点となった。一連のリコール問題の影響と思われる。また業界平均値は778点と、前回の779点とほぼ同じ。今年は19位のラムから上のブランドが、この平均値をクリアしたことになる。さらに、米国メーカーだけで見ると、平均値は787点と、日本や欧州、韓国メーカーの774点を13ポイント上回った。JDパワーのデビッド・サージェント副社長は、「調査を開始して14年目。今年は初めて、米国ブランドが輸入ブランドを超える魅力度を示した」とコメントしている。