トヨタ自動車は16日、新興市場のブラジルに新工場の建設を決定したことを明らかにした。現地の製造・販売子会社であるトヨタ・ド・ブラジル(TDB)が工場をサンパウロ州ソロカバ市に新設する。
新工場は、2008年7月に用地を取得したものの、その後の世界的な世界的な景気低迷で着工時期を模索してきた。今回、2010年9月に建設着工することを決定し、2012年後半から新興市場向けに開発した小型車を生産する。立ち上がり時の生産能力は年産7万台で、投資規模は約6億米ドルを予定している。新工場建設に伴って新たに1500人程度を雇用する。
新工場で生産する小型車は、輸出も計画している。
TDBはトヨタ初の海外生産拠点として1958年に設立した。現在、サンベルナルド工場で部品を、インダイアツーバ工場で『カローラ』を年産7万台規模で生産している。
ブラジルは新興市場として経済発展が著しく、自動車需要も好調に推移している。今後の市場拡大も見込まれるため、工場を新設して現地での生産能力を増強する。