豊田自動織機は12日、日東工業とプラグインハイブリッド車(PHV)や電気自動車(EV)用の新型充電スタンドを共同開発し、今秋に発売すると発表した。
新型充電スタンドは、量産機としては国内で初めて通信機能を搭載したのが特長。携帯電話回線を通じて複数台の充電スタンドがデータセンターと通信をおこなうことで、充電サービスの利用時間や電力使用量などの利用情報、充電設備の稼動状況を、データセンターで一元管理することができる。
ICカードによる利用者認証にも対応し、外部入出力端子を設けて集金装置や認証装置など管理者側の既存設備と連動させた運用も可能。ディスプレイは、タッチパネル操作式とし、車載ケーブル取り出しの手間が掛からないようにコネクターケーブルを装備するなど、利便性の向上を図った。
また、新型充電器の発売に合わせて豊田自動織機は、充電サービス事業者(管理者)への管理サポートサービスの提供を開始する。
具体的には、データセンターが収集した充電サービスの利用情報を、管理者に定期的に報告するほか、設備の稼動状況をデータセンターで遠隔監視し、故障や、障害の発生時には管理者に通知する。
EVの普及を前に、各社から短時間で充電可能なスタンドや低価格なスタンドなどが商品化されている。同社では、新型充電スタンドを充電インフラのスタンダードモデルに位置づけて普及を促進していくとしている。