米国自動車業界のカリスマ的人物で、元GM副社長のボブ・ラッツ氏。そのラッツ氏が今度は英国の名門、ロータスカーズに迎え入れられる可能性があるという。
これは28日、米国の複数のメディアが報じたもの。報道によると、ロータスはボブ・ラッツ氏に、アドバイザーとしての入社を打診しているとのことだ。
ボブ・ラッツ氏は、今年5月1日、GMを勇退。しかしその後、5月末にはカリフォルニア州に本拠を置く自動車部品メーカー、トランソニック・コンバスチョン社に役員として再就職したばかりである。
ロータスがボブ・ラッツ氏に興味を示しているのは、ロータスの拡大路線と密接な関係がある。ロータスは2015年までに、年間生産台数を2009年比の約3倍となる8000台へ引き上げる計画。2009年秋には、元フェラーリ副社長のダニー・バハー氏をCEOにヘッドハンティングし、新経営プランを推進している。ラッツ氏をアドバイザーとして迎え、ロータスの成長に貢献してもらおうというわけだ。
GM、フォード、クライスラーと米国ビッグ3を渡り歩いたボブ・ラッツ氏だけに、自動車業界でのノウハウと人脈は豊富。果たして、ラッツ氏はロータスに入社することになるのだろうか。