[スマートグリッド展10]伊藤忠など3社、つくば低炭素プロジェクトを紹介

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グリーンクロスオーバープロジェクト
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6月16日から18日まで、東京ビッグサイトで開催されている「スマートグリッド展2010」において、伊藤忠商事、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、サイバーディフェンス研究所は、今年3月から茨城県つくば市で行っている低炭素社会の実証実験「グリーンクロスオーバープロジェクト」を紹介している。

グリーンクロスオーバープロジェクトは、クリーンエネルギーを活用した低炭素交通社会システムの共同実証プロジェクトで、ブースには模型や写真、説明パネルなどが展示されている。このプロジェクトでデータ管理などを担当しているCTC科学システム事業部の石木宏明氏に現状を聞いた。

「運用にはカーシェアリングのシステムを導入しており、現在約50人の登録者がいます。つくば市在住者や通勤者以外にも開放しているので、電気自動車(EV)に興味を持つ市外の方の登録も目立ちます、登録料が無料で、使用料は15分ごと200円という安い料金設定も評価されているようです」

3台用意された車両はマツダ『デミオ』がベースで、伊藤忠が提携を結んでいる米エナデル社のリチウムイオン電池、ノルウェー・シンク社のパワートレインを使用し、モーターをフロント、バッテリーをラゲッジスペースに積んでいる。航続距離は80km、充電時間は急速充電80%で20~25分としている。

車両ステーションは市内にあるコンビニエンスストア「ファミリーマート」とガソリンスタンド「伊藤忠エネクス」の2か所で、どちらも急速充電器を併設しており、充電は基本的に利用者が行う。

「カーシェアリングの運営や課金などは、東京・目白にあるCTCのデータセンターで一括管理しています。またバッテリーについては、車両ステーションに設置した太陽光発電用蓄電池としての二次利用を想定しており、スマートグリッドも考慮に入れたプロジェクトになっています」

グリーンクロスオーバープロジェクトの実証実験期間は1年間だが、状況を見てさらに2年程度の延長を考えているという。

《森口将之》

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