パノスの新型スポーツカー、写真公表

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アブルッツィ・スピリットオブルマン
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米国の自動車メーカー、パノス(PANOZ)オートは8日、新型スポーツカー『アブルッツィ・スピリットオブルマン』(以下、アブルッツィ)の写真を公表した。

パノスオートは1989年、ダニエル・パノス氏が米国に設立したスポーツカーメーカーだ。97年、レース専用車の「エスペラントGTR-1」を発表。ルマン24時間耐久レースに3台がエントリーし、その名を世界に知らしめた。

エスペラントGTR-1は、98年のルマンにおいて、初入賞の快挙。99年にはオープン仕様の「LMPロードスター」に進化し、その年のルマンには、日本のチームドラゴンから、日本人ドライバーが乗る2台がエントリーしている。

パノスオートは2000年、ルマンのノウハウを生かしたロードゴーイングGT、『エスペラント』を発表してスポーツカー市場へ参入。アブルッツィは、その後継モデルの位置づけだ。車名のアブルッツィとは、イタリアの州名に由来したネーミングである。

今回公表された写真からは、アブルッツィのアグレッシブなフォルムが確認できる。カーボン複合素材製のボディは、フロントの2分割ノーズが特徴。リアは、縦長のコンビネーションランプが異彩を放つ。ロングノーズの下に収まるパワーユニットの詳細は未公表だが、最大出力600ps、最大トルク81.5kgmを発生。駆動方式はFRだという。

新型アブルッツィは、12日に開幕するルマン24時間耐久レースの舞台、フランス・サルトサーキットで実車を披露。生産は13年に開始され、81台がハンドメイド生産される。81台の生産台数は、13年にルマンが81回目を迎えることにちなんだものだ。

アブルッツィは米国だけでなく、アジア、欧州、中東、南米などの市場でもオーダーを受け付ける。パノスによると、各市場の法規を満たし、公道走行が可能とのこと。世界の富裕層をターゲットにした、個性的スポーツカーの誕生だ。

《森脇稔》

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