日産自動車は、電気自動車(EV)の普及を促進するための重要なカギとなる充電インフラを支援するため、急速充電器を独自に開発した。5月21日から全国の日産部品販売会社で販売開始する。
同社は2010年12月に、EV『リーフ』を市場投入する予定。これに先駆けて充電インフラの整備を促進するため、同社の持つEV研究開発のノウハウや工場の設備技術を活かした急速充電器を内製した。
急速充電器は、車両側と充電器本体の通信(漏電監視等)や各種安全装置により、安全性を追求し、雨天時も利用可能で寒冷地にも対応している。充電器の国際標準化を目指している「CHAdeMO」のプロトコルに準拠し、他社のEVにも対応する。
同社はリーフ発売までに、全国の日産ディーラー約2200店舗に200Vの普通充電器を設置する計画だが、このうち約200店舗には新開発の急速充電器を設置する。日本全国、半径40km圏内に急速充電器設置店を一店舗置く予定で、インフラ未整備に不安を持つ消費者に安心してEVに乗ってもらうとしている。
急速充電器は日産の工場設備技術を活用し、標準仕様で147万円(工事費別)に設定した。