世界最大規模の国際展示会となったことで注目を集めた北京モーターショー2010。奇瑞汽車(チェリー)は09年に発売したミディアムセダン『RIICH(リーチ)G5』をベースとするEV、「RIICH G5 EV」を出品した。RIICH G5 EVの特徴は、ベタープレイス社のバッテリー交換システムを採用していること。床下のメインバッテリーはデタッチャブル(取り外し式)で、残電力量が少なくなってもあらかじめ満充電にしておいたスペアバッテリーと数分で交換することが可能。RIICH G5 EVは車体側にも充電ポートを装備しており、充電時間を十分に確保できるときはプラグインでチャージすることもできる。ベタープレイスのシステムは、大型で極めて高価なスペアバッテリーを用意する必要があるため、自家用には向かない。が、運行コース、あるいは運行エリアがある程度決まっているフリートユーザー、なかでもタクシー用途には適合性が高い。今日、中国のタクシー車両は老朽化が進んでおり、大掛かりな代替時期を迎えている。今後、その一部がEVタクシーに置き換わる可能性が高く、RIICH G5 EVはそのソリューション提案という意義も持っている。
【無料資料DL】「オート上海2025」上海モーターショー現地レポート&報告会プランを発売! PHEVの増加トレンドとITブランド動向はいかに? 2025年4月9日 株式会社イードは4月23日から5月2日まで中国・上海で開催される…