【ケータイナビガイド '10】カーナビに特化したシンプルさが使いやすさに寄与…MapFanナビークル インプレ前編

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目的地が近づいてきた
  • 目的地が近づいてきた
  • ルート探索画面
  • 車のダッシュボードに取り付けたところ。画面が小さいので取り付け位置は工夫が必要。また、GPSを使うアプリはバッテリーの消費が激しいのでシガーソケットからの電源供給も必須だ
  • 起動画面。バージョンは3.8
  • 町村名くらいで地域を指定して地図表示をさせてから、周辺検索で飲食店を調べて、目的地を設定する
  • 右画面にコマ図が表示されるラリービューがナビークルの特長
  • 小田原東IC付近。
  • 目的地到着。いろいろなイカメンチメニューがある

最新バージョン3.8で自転車モードを追加

ポータブルカーナビやPNDによる徒歩ナビゲーション機能が当たり前になりつつあるが、GPSの標準化により、携帯電話もナビ端末としてポピュラーなものとなった。公共交通機関の乗り換え案内や地図表示だけでなく、リアルタイムナビゲーション機能も進化を続け、通信を活かしたコミュニケーション機能などは、ポータブルカーナビ以上に進化しつつある。

4月27日、インクリメントP(iPC)が提供する地図サービス、「iMapFan地図ナビ交通」のカーナビナビアプリである「MapFanナビークル」がバージョンアップした。今回登場したバージョンはドコモ版のVer3.8。自転車モードへの対応させたことが最大のポイントだ。

インプレ前編では、まず基本的なナビ機能を解説し、後編で自転車ナビを含めたレポートをおこないたい。

シンプルなメニュー構成でナビとして良好な使い勝手

多くのナビアプリでは起動させると目的地検索画面などのメニューが表示されるのが通例だが、MapFanナビークルでは、起動と同時に測位を開始して地図を表示させる。最初に地図が表示されるのは、通常のカーナビユーザーにとっては操作インターフェイスに違和感がなく、とっつきやすい設定といえるだろう。このあたりは、些細な点ながら、携帯電話での地図検索や乗り換え案内から始まっているサービスと一線を画す特徴といっていいだろう。

カーナビとして使う場合、続いて重要な機能は「目的地の検索と設定」だ。ナビークルのメニュー画面はグラフィカルな派手さはないものの、非常にシンプルでわかりやすい。

地図の表示位置を目的地とする設定、登録してある自宅へ戻る設定、検索による目的地の設定がメニューの上位3項目として表示される。多機能化が進むケータイカーナビにおいてメニュー構成が煩雑に感じるものもあるが、その点MapFanナビークルは目的地設定までの画面遷移や操作ステップが少なく、好感が持てる。

目的地の設定は、通常のカーナビに慣れていると、名称検索については戸惑うかもしれないが、コツを覚えてしまえば違和感はなくなるはずだ。通常のカーナビで名称検索をする場合、店舗名や建物名などから絞り込んでいき、候補が多ければ地域などを追加指定して絞り込んでいく。

◆組み合わせのキーワード検索が便利

ナビークルで名称検索する場合は、都道府県名や市区町村名など検索キーワードに含めることでほぼ目的の施設がヒットした。ジャンルから絞り込んでいく方法もあるが、こちらは目的の店や施設がどのジャンルで登録されているかをまず考える必要があり、カーナビを使い慣れた人向けの検索法といえる。

したがって一般的には、地域を組みあわせたキーワード検索か、だいたいの地点の地図表示をさせておいて「周辺検索」を利用する方法がお勧めといえる。住所や郵便番号での検索は、通常のカーナビとほぼ同じ要領で検索できるので、これらの情報があれば、住所・郵便番号で目的地を設定する方法がいちばん確実で速い。

◆ドライブ旅行のシチュエーションでテスト

今回のレビューでは、川崎市の自宅から熱海方面のドライブに使ってみることにした。目的は、熱海の少し南にある網代港周辺で有名なB級グルメである「イカメンチ」を食べられる食堂に行くことだ。イカメンチは網代周辺では比較的一般的なメニューらしく、この店でしか食べられないということはない。そのため、逆に店舗の情報がないと目的地の設定はしにくい。

目的地設定のため、最初は通常の検索機能でイカメンチについて調べることから始めた。地元の観光案内のページにヒットし、お土産屋や食堂の住所を町名あたりまで指定して、ナビークルでジャンルを「グルメ」に設定して周辺検索をさせてみた。検索された店舗を地図表示させその近辺に目的地を設定する。実際の店は現地で決めようという作戦だ。最初から検索を駆使して特定の店舗なりを決めてしまってもよいのだが、思いつきでケータイを操作してナビゲーションをセットするというシチュエーションを意識してのことだ。

さて、実際のナビゲーションだが、郊外路を走る分には、GPSの精度はポータブルカーナビなど比較して劣る点は見受けられない。ただし、画面描画など多少もたつきを感じることがある。これは、画面の描画速度というより、GPSの測位タイミングの問題だと思われる。

ケータイカーナビの場合、通常のカーナビやPNDのような条件で測位して画面描画をしているとバッテリーが持たないため、測位の間隔をそれなりにとっているからだ。一部のナビアプリでは省電力のために測位間隔を伸ばす節電モードが用意されているが、ナビークルにはそのような機能はない。もともと電源環境のある車載での利用を考慮しているため、不要との判断だろう。

【アプリ概要】
■アクセス
iモード:メニューリスト>生活情報【乗換/地図/交通】>地図・ナビゲーション>iMapFan地図ナビ交通>MapFanナビークル
Yahoo!ケータイ:メニューリスト>交通・グルメ・旅行>地図>ケータイ地図MapFan
※Ver.3.8対象はドコモ端末のみ

■利用料:月額315円
※上記月額料金内で乗換案内・徒歩ナビアプリ「MapFanアプリ」の利用も可能
※「MapFanナビークル」を含む「iMapFan」全ての機能を30日間無料で試用できるキャンペーン(「お試しマイメニュー」)も実施している。

■公式サイト(PC)
MapFanナビークル
http://www.mapfan.com/nv/

《中尾真二》

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