日産自動車は27日、ルノー日産アライアンスが、欧州初のEV向け高性能リチウムイオンバッテリー生産工場の建設を、英国サンダーランドで開始したと発表した。
新工場建設に、ルノー日産は 2億1000万ポンド(約302億円)を投資。2012年初頭から、年産6万基の規模でリチウムイオンバッテリーの製造を開始し、日産とルノーのEVに搭載する。同工場の稼動により、日産に200名、英国内のサプライヤーに600名の雇用を創出する。
すでに日産は、2013年からサンダーランド工場で、新型EVの『リーフ』の生産を行うと発表済み。リーフは、日本では今年後半から神奈川県追浜工場で生産がスタートし、英国には2011年初頭に投入予定。また、米国スマーナ工場でも2012年後半から、リーフと高性能リチウムイオンバッテリーの生産を開始することになっている。
英国日産のサンダーランド工場で行われた起工式には、日産の志賀俊之COO(最高執行責任者)が出席。「本日、ゼロエミッションビリティ実現に向けて、重要な一歩を踏み出した。サンダーランドとポルトガルでバッテリー工場が稼働することにより、欧州におけるEVの普及が加速する」と語っている。