新FIA会長、ジャン・トッドの意向を受けて今年から元ドライバーが一人スチュワードに加わることになった。「この変化はドライバーにとって喜ばしいことだ」とマクラーレンのルイス・ハミルトンが高く評価している。
「今年からFIAが元レーシングドライバーによるスチュワードを導入してくれたことは、僕がF1で経験したなかでベストの出来事の一つだよ。F1ではバトルすること自体が難しくなっていた。でも僕らはレースをするためにいるわけだから。もめ事を作りたいわけではなく、楽しみたいんだ。僕らは限界に挑戦しているし、ルールはルールであることは尊重する。だからこそ今回の試みによってよりフェアになったと思うし、判定により一貫性が感じられるようになったと思う」
「ペナルティーの心配がなくなったドライバーは、相手と真のバトルをすることを怖れない。これは素晴らしいことさ」。ハミルトンは中国GPでレッドブルのセバスチャン・ベッテルとピットレーン内を並走し、審議の対象とされていたが、戒告のみで終わっている。