上海汽車(SAIC)は23日に開幕する北京モーターショーにおいて、『Ye Ziコンセプト』を公開する。Ye Ziとは「リーフ(葉)」を意味し、ネーミングの通り、葉をモチーフにしたデザインが特徴だ。上海汽車は、中国3大自動車メーカーの一角。GMとフォルクスワーゲンとは、それぞれ独自の合弁事業を展開している。Ye Ziコンセプトは、2名乗りのオープンボディスタイル。ボディ後部から、葉の形をしたルーフが伸びている。このルーフにはソーラーパネルが組み込まれ、駆動用の電力を供給。また、ホイールにはそれぞれフィンが装着され、走行中に風力発電を行う。注目すべきは、そのボディパネル。MOF(メタル・オーガニック・フレームワーク)と呼ばれる新素材で出来ており、植物の光合成のように、二酸化炭素(CO2)と水を吸収して、電気と酸素を生み出すという。駆動システムの詳細は明かされていないが、上海汽車はYe Ziコンセプトを、「ゼロエミッション車」ではなく、「ネガティブエミッション車」と表現。日産『リーフ』とは異なり、完全なEVではないようだ。それにしても、光合成を行う車とは斬新なコンセプト。もし実現すれば、中国の大気汚染は解消されるかもしれない。
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