気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年4月14日付
●羽田国際枠9万回に、脱ばらまき・集中配分提案国交省戦略会議(読売・8面)
●「レクサス買ってはいけない」米専門誌、SUV横転の恐れ(読売・9面)
●普天間5月決着、絶望的,首相の直談判,不発(朝日・1面)
●社説:高速値上げ、造るためでは情けない(朝日・3面)
●全方向をセンサーで監視、日産が技術開発、車に自動ブレーキ(朝日・10面)
●ホンダ電動二輪宅配用にリース、充電1回、30キロ走行(朝日・10面)
●「暫定税率を維持」民主参院幹事長「環境と整合性なく」(毎日・2面)
●子供車内閉じ込め、JAFの出動452件、2、3月(産経・23面)
●消費増税論公然と、主要2閣僚安定財源求め、デフレ拍車懸念(東京・1面)
●累計生産2500万台に、トヨタ車体(東京・8面)
●トヨタ車「安全」米の消費者62%、高水準保つ(東京・8面)
●日本企業「クラウド」本格導入、損保ジャパン、最大級、37万人利用(日経・3面)
●東芝、自動車用へ布石、ホンダの電動二輪に電池供給(日経・13面)
●自作・電気自動車走り出す、東京・墨田の中小連合(日経・17面)
●東名、GW混雑時避けて、5月2 - 5日の渋滞緩和、事前登録でプレゼント(日経・35面)
ひとくちコメント
米世論調査会社のゾグビーが発表したトヨタ自動車の大量リコール問題に関する世論調査によると、「トヨタ車の安全性は他のメーカーの車と同等かそれ以上」との回答が62%に上ったという。
トヨタ車のユーザーに限ると82%とさらに高く、一連のリコール問題でのバッシングにもかかわらず、安全性への支持は依然として高水準を保っていることが明らかになった。きょうの東京などが取り上げているが、ただ、安全確保やリコール問題をめぐるトヨタ経営陣の対応については、「満足している」との回答は38%にとどまっており、「信頼回復に向けて、一層の努力が必要となりそうだ」と指摘している。
一方、米有力消費者情報誌『コンシューマー・リポート』(電子版)によると、トヨタ自動車の高級スポーツ用多目的車(SUV)レクサス『GX460』の操縦テストを行った結果、横転事故につながる可能性のある安全上の問題点が見つかったとして、消費者に対して「この車を買わないように」と推奨したという。
きょうの読売などが報じているが、同誌によると、急カーブでGX460の操縦テストを行った結果、車両が滑って進行方向に対しほぼ横向きの状態になるまで、電子制御による横滑り防止装置が作動しなかったという。同誌は「こうした状況は実際の走行時でも、横転事故につながる可能性があり、重傷ないし死亡事故を招く恐れがある」と指摘している。
トヨタの広報担当者は「コンシューマー・リポートのテスト結果を真剣に受け止めており、早急に問題点があるかどうか調査したい」とコメントしたそうだ。新年度に入ってからトヨタの一連のリコール問題を取り扱った報道は目立たなくなったが、この調査結果も一部の紙面だけが小さく報じていた。