GMは8日、シボレー『カマロ』のV6エンジン搭載車について、2011年モデルを発表した。ライバルのフォード『マスタング』を意識した、新スペックを掲げる。
2011年モデルのカマロの特徴が、直噴3.6リットルV型6気筒ガソリン「VVT」エンジンのパワーアップだ。最大出力は312ps/6500rpm、最大トルクは38.4kgm/5100rpmと、2010年モデルよりも8ps、0.7kgm力強くなった。
パワーアップしたとはいえ、GMはエンジンに特別な改良を施したわけではない。「SAE(米国自動車技術協会)の新基準で測定した結果」というのが、GMの説明だ。
ところで、ライバルのフォード『マスタング』は、2011年モデルでエンジンを一新。3.7リットルV型6気筒ガソリンエンジンは、最大出力305ps、最大トルク38.7kgmを引き出す。カマロの今回のスペック改訂は、マスタングを意識した結果であるのは明白。カマロとスペックを比較すると、最大出力はカマロが7ps優位に立ち、最大トルクはマスタングが0.3kgm上回っている。
このほか、カマロの2011年モデルでは、2009年発売した限定車、「シナジースペシャルエディション」のグリーンのボディカラーを、全車に325ドル(約3万円)でオプション設定。さらに、『コルベット』と同様の多機能ヘッドアップディスプレイもオプションで用意された。
2011年モデルのV6カマロは、6月7日から生産開始。最大出力では7psマスタングを上回ったものの、カマロはマスタングよりも約130kg重い。この点について、GMのプレスリリースでは触れられていない。