気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年4月1日付
●株1年で36%上昇、1万1089円(読売・1面)
●燃費ランキング、プリウスが首位(読売・10面)
●米トヨタ、新車3割増予想、3月販売台数SUVなど好調(読売・10面)
●高速料金に上限制、6月から割引は全廃、ETCに限らず、普通車は2000円まで、軽1000円、大型5000円(朝日・1面)
●日産・ゴーン社長に聞く、「株持ち合いルノー含め」「今後4年間トップ続投」(朝日・13面)
●クライスラーCEO「年内に赤字解消」(朝日・13面)
●トヨタ再生への模索下:「現場力」の底上げ急務(毎日・7面)
●トヨタ、米加州の工場、「協調の象徴」閉鎖、地元の反発を懸念(産経・10面)
●輸入車も低価格戦略、エコカー支援に照準(産経・10面)
●トヨタ・GM共同研究は継続(東京・8面)
●日中でネット通販提携、ヤフー、中国最大手と、サイトを相互接続(日経・1面)
●パナソニック三洋買収、増益効果200億円拡大、12年度営業益、共同調達などで(日経・11面)
●商船三井、運航1050隻、体制拡充3カ年計画(日経・13面)
●新製品解剖:スズキ・アルト、燃費性能の向上を重視(日経・31面)
ひとくちコメント
資本提携先の仏ルノーから日産自動車の再建請負人として派遣され、この6月で社長職に就任して丸10年となるカルロス・ゴーン氏。その去就が注目されているが「日産の社長をあと4年、つづける」という。
きょうの朝日と日経のインタビューの中で、続投する意向を明らかにしている。ゴーン氏は、目下、ルノー会長を兼務しているが、4月30日に開催されるルノーの株主総会で、取締役(会長)の任期を4年間延長することが提案され、承認される模様。
ゴーン氏は両社の経営トップを務めることで「明確な戦略や、経営と組織の安定性を確保できる」として「ルノーを経営しつつ、日産の経営を辞めるのは難しい」(朝日)と語っている。
きょうの記事がエイプリルフール(4月1日)とは思わないが、長期政権に対する弊害も取り沙汰される中で、電気自動車で巻き返しを狙う日産は、今後しばらくはゴーン社長の手腕に頼らざるを得ないようだ。