三洋電機の『ゴリラ』は、PNDとしては最大となる16GB容量のSSDを搭載した。2009年モデルは8GB容量だったため、単純な計算でも容量は2倍となっている。そして増加した容量の大半は地図データに使われている。
全16GBのうち、地図データ収納用として使われているのは約14GB。DVDナビのメディア容量は最大でも約9GBだったので、2010年モデルのゴリラはPNDでありながら、これを大幅に上回ったこととなる。
地図データ増量の効果がはっきりとわかるのは郊外や山間部を表示したときだ。従来モデルでは「そこに道がある」というのはわかったとしても「道幅まではわからない」という状態だった。2010年モデルでは道幅までフォローしており、進入可否の判断がつきやすくなった。
大都市圏において、従来は2段階だった詳細市街図のスケールを2010年モデルでは4段階としている。フルナビでは50mから下が詳細地図となるものが多いが、従来のゴリラでは25mと12mしか対応していなかった。
ゴリラ2010年モデルでは50m・25m・12m・5mとなり、建物の形状も確認しやすくなっており、正確な名称や住所がわからない場所であっても、地図を見ながらピンポイントで目的地として設定できる可能性が以前よりも高くなっている。