三菱『RVR』のメインマーケットは欧州である。現地では『ASX』の車名で呼ばれる。デザイン本部デザイン部エキスパート、金澤さんは、このプロジェクトに就任早々アイディアスケッチとカラーリングを持ってロシアとヨーロッパへヒアリングへ行った。
欧州では日本と比べて、新型車のSUV的なテイストを記号として捉えていて、それを強調した方が商品企画が伝わるということがわかった。そこで、「欧州向け仕様は、フロントフォグランプの上のラインから下を黒に塗り分けることで、SUVルックにしました。マーケットによって細かく表現を分けられるようにしてあります」。
「(乗用車テイストが好まれる)国内市場では、ここがモノトーンになっていると乗用車感を感じてもらえるとのリサーチ結果でした」と、ワールドワイドでもきめ細かく対応しているようだ。