中部電力とゼネラルヒートポンプ工業は25日、機械部品の洗浄工程用ヒートポンプを共同開発したと発表した。トヨタ自動車、アイシンAWでのフィールド試験での良好な結果を受け、製品化。3月から豊田通商が販売を開始する。
開発品は、洗浄液を加熱するための最適な冷媒を用いたヒートポンプ技術を採用することで、機械部品の洗浄液に最適な循環加温を高効率に実現した。また、工場の切削工程で発生し、ヒートポンプの効率低下の原因となるオイルミスト対策として、熱交換器にフィルターを取り付け、ヒートポンプを洗浄工程の屋内へ設置できるようにした。
開発品のラインナップには、洗浄工程で利用できる「加熱専用型」や「冷却・加熱兼用型」を設定。冷却・加熱兼用型は、切削工程における切削液の冷却に適した15度の冷水を同時供給できるため、省エネルギー化が図れるとしている。