シトロエンは3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで、環境対策をテーマのひとつに位置づけ、多彩な展示を行う予定だ。
このなかで初公開となるのが「e-HDi」と名づけられたマイクロハイブリッドである。アイドリングストップを核とするシンプルなシステムで、同じPSAグループのプジョーが今年1月のブランド戦略発表会で明らかにしたメカニズムと共通と思われる。
シトロエンは2004年にストップ&スタートという名称でアイドリングストップシステムを発表し、『C2』や『C3』に積んで市販にも移している。今回のe-HDiはこれの発展型ということもできるだろう。
プジョーはe-HDiをまず『3008』に載せると表明したが、シトロエンは『C3ピカソ』に搭載してショーに出展する。ハイブリッドシステムはハッチバックより重いミニバンやSUVでこそ効果を発揮することを踏まえた判断といえる。
プジョーはこのe-HDiを2011年末に市販化するとアナウンスしている。シトロエン版も同じ時期に登場するのではないだろうか。
このほかシトロエンは、三菱『i-MiEV』のOEM供給モデルである『C-ゼロ』と、ベンチュリーと共同開発した『ベルリンゴ・ファースト』の2台のEV(電気自動車)も展示する。
またプレミアムモデルとして位置づけられる『DS3』の高性能バージョンである『DS3レーシング』、『DS4』の予告編といわれるコンセプトカーの『DSハイライダー』も姿を見せる予定だ。