ヤマハ電動アシスト自転車2010年モデル…試乗レビュー

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CMに出演するモデル・女優の金子絵里さん
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  • PAS 2010年モデル
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ヤマハ発動機は17日、東京都の国立霞ヶ丘競技場にて2010年新型『PAS』シリーズの商品説明会を開催した。説明会後は屋外に移動し、新型PASに試乗した。

試乗コースは平坦な直線と坂道で構成されたコース。坂の斜度はかなりきつめで、サッカーボールなどを置いたらすぐに勢いよく転がっていくくらいだ。

コースの説明を受けた後、いよいよスタート。まずは直線の平坦路から。事前に受けた商品説明会で、ヤマハPAS事業推進部・石井健司氏が「低速時のパワーが向上している」と述べていたので、ゆっくり10km/h程度以下で走ってみた。

確かに力強く走り出してくれる。一度スピードに乗ったらモーター音も静かになりアシスト力は弱くなるが、ブレーキをかけて低速に戻れば、再びモーターのパワーが伝わってくる。このモーターのオンとオフのレスポンスはよい。加速・減速を繰り返しながら直線を走っていたら、あっという間に平坦路コースは終了。汗もかいてないし、息切れもしない。自転車をこいで走っていたのに、まったく疲れていない。

次はいよいよ坂道走行。これには驚いた! 2009年モデルのユーザーから「坂道は良好」とのアンケート結果を得ていたらしいが、2010年モデルはさらにパワフルなセッティングを施している。筆者はあまり力を入れてこいでいないのに、坂道をグイグイと登ってくれる。実にラクだ!

せっかくの試乗なので、意地悪なテストもしてみた。登坂中にブレーキをかけ、ギアを一気に3段(ハイギアー)まで上げた。すると、多少ふらつきはしたが、すぐに速度が出て安定して走行可能になった。なんなんだこりゃ……。恐るべしアシスト力。

もちろん、試乗中はずっとサドルに座ったまま。電動アシスト自転車でなければ、間違いなく「立ちこぎ」をしなければ登れないほどの坂だ。今回試乗したのはミドルグレードの「PASリチウムM」だったのだが、大容量バッテリー「8.1Ah」を搭載したハイグレード車両ならば、さらにパワーは強くなるとか。

アシスト力とは直接関係ないが、個人的に気に入ったのは自転車の前照灯。PASのライトはLEDライトを採用しているのだが、電源は自転車本体のバッテリーを共有している。そのため、よくあるLEDライトのように、電池が切れるたびにいちいち取り外して交換する必要はナシ。

しかし、出先で自転車本体のバッテリーが切れたら、帰路はライトが使えないのでは? 担当者に質問してみたら、ちゃんと対策を練ってあった。PASのバッテリーが“ゼロ”になったとしても、LEDライト程度はまだ使えるそうだ。それぞれバッテリーゼロ時に使えるのは約30分程度なので、夕暮れ後にバッテリーが切れたら急いで帰ろう。

PASは「一度乗ったら欲しくなる」と言われているようだが、試乗会場のあちこちから「ほしい!」との声が出ていた。もちろん、筆者も「ほしい!」。

《佐藤隆博》

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