三菱『アウトランダー』とプラットフォームを共有する新型コンパクトSUV『RVR』は、ダウンサイジングを考えるSUVユーザもターゲットにしている。ホイールベースはアウトランダーと共通とし、サイズやエンジンをひと回り小さくしやや軽くなった。
「エコ志向が高まるなか、『私はそこまで必要ない。この内容まででいい』というふうにユーザがひとつの基準を設けるようになってきた。これまでは無駄だと思われる機能やパワーの余裕があってもよしとされてきたが、今は要る要らないというラインをユーザがはっきりと持っている。我々はそうしたユーザに“ジャストサイズ”のRVRを提案していきたい」と同社。
アウトランダーには、7つのグレードが設定されているが、「24G」にだけ5人乗りバージョンを用意している。
「2.4リットルの5人乗りアウトランダーと1.8リットルの新型RVRは、価格帯や装備、荷室の広さなどにも違いがある。待ち乗りタイプのRVRに対して、アウトランダーは本格SUVとしての性格を持ち合わせている。2台は住み分けができている」と同社。
過去に国内市場向けの『ランサー』を『ギャランフォルティス』という名で後継し、『ランサー』ユーザはアップグレード、『ギャラン』ユーザはダウンサイジングという魅力付けでユーザを取り込んできた同社。「新RVRは、大型・中型SUVクラスからのダウンサイジング、旧RVRや『パジェロイオ』などからのアップグレードを求めるユーザの受け皿となるだろう」とも話していた。