鉄道利用運送事業者(フォワーダー)が主体となって構成する鉄道Webサービス実証委員会は、日本貨物鉄道(JR貨物)、通運関連団体の協力を得て「鉄道Webサービス」の運用を開始する。
同委員会は、鉄道輸送でもインターネットを活用して顧客の戸口から戸口まで、最新の輸送情報をシームレス、迅速に提供するためのプロジェクトで、今回JR貨物が持つオンレールの輸送情報とフォワーダーが持つオフレール(集配)の輸送情報を結んだ情報システムである鉄道Webサービスを開発した。
システムではインターネットに接続できるパソコンがあれば、利用者は登録するだけで利用可能で登録料金も会費も不要。鉄道輸送中はJR貨物のTRACEシステムとPRANETSシステムが、配達中はフォワーダーの情報システムがコンテナの輸送情報を把握する。コンテナの輸送状況や配達予定時間のタイムリーな情報をウェブ問い合わせ、電子メール通知サービスで宅配便の荷物問い合わせ感覚で把握できる。
システムにより、鉄道コンテナ輸送は便利に安心して利用できるようになるのに加え、CO2削減による地球環境の保護にも寄与し、トラック輸送から鉄道輸送にシフトさせるモーダルシフトが加速するのに役立つ。