東京オートサロンに真っ赤なインテリアの『プリウス』が展示されている。すべてレザーで仕上げられたインテリアは、その価格260万円とプリウスがもう一台買えてしまうお値段だ。
車両を展示しているのは、車両のシート張替えなどをハンドメイドで実施しているイズ・ミー(東京渋谷)という会社。ブースにはレッドのほかにベージュも展示、レッドのインテリアではレカロのシートが別途装着されていて+40万円が必要という。
このプリウスのインテリア、展示のために用意されたデモカーではなく実際に受注もあるという。依頼をするのは、フェラーリやマセラッティなどのユーザーがセカンドカーとして『プリウス』に乗るためという。
作業は、内装の部品をほぼすべて取り外してレザーに張り替えていく。素材はフェラーリなどに使われるレザーと同様のものを使用、さらに防音処理をするなど、フェラーリやポルシェなどのオーナーが満足できる仕上がりという。
超高級車とプリウスの組み合わせに関して、「プリウスは誰が乗っても最先端のものに乗っているという感覚を味わえるのでは?」と同社の関係者は語る。
昨今の経済状況悪化のなかでもフェラーリやポルシェなどを所有する超富裕層からのオーダーは変わりがないという。しかしながら「ベンツやBMWユーザーからの受注がパッタリ」と、同社にとっては痛手を被っているもようだ。