10日、メルセデスベンツ『Cクラス』が一部改良され発売された。メルセデスベンツ日本の販売台数の約3割は『Cクラス』で、そのなかでも「C200」は、そのCクラスのなかでも約7割を占める最量販グレードとなる。
メルセデスベンツ日本商品企画の豊生浩一マネージャーも「このモデルで(狙いを)外すことはできません」と力が入るモデルだ。
「C200CGIブルーエフィシェンシー」に採用された新エンジンは、直噴化するとともに過給器を従来モデルで採用していたスーパーチャージャーからターボに変更、上位グレードの「C250CGIブルーエフィシェンシー」に搭載するエンジンと基本構造は同様のもの。従来モデルのエンジンでは荒々しい面もあったというが、今回のモデルでは大幅に静粛性を向上させているという。
ガソリン直噴システムとターボの組み合わせは、フォルクスワーゲン・アウディグループが高出力と燃費の両立をアピールするエンジンと同じようなコンセプトで、その燃費性能に期待が高まるところ。しかし、C200に搭載されたエンジンでは燃費性能は約4%の向上と控えめだ。
今回の改良は、動力性能、環境性能、静粛性、すべての面でのバリューアップであるといい「乗っていただければその良さを実感していただけると思います」(豊生氏)と環境性能の向上だけではないことを強調。
顧客のもつメルセデスベンツに対するイメージも大切となるモデル、燃費性能に特化して性格を変えてしまうのでなく、これまで培ってきたクルマの味と環境性能の両立が重要となるようだ。