クラリオンは27日、3月から本格量産が開始されるインドのタタ・モーターズ社の超廉価戦略車『ナノ』向けに、純正カーオーディオを納入すると発表した。タタ・ナノの純正指定を受けた日本のカーオーディオメーカーは現在のところクラリオンだけ。
ナノはタタがインド市場向けに開発した11万ルピー(約21万円)の超廉価モデルで世界中の自動車メーカーが注目している。
クラリオンがナノ向けに納入するカーオーディオは、タタがライン装着する純正カーオーディオ。1DIN FMラジオ+USB/SDカードリーダーBluetooth対応のカーオーディオで、価格は160米ドル(約1万4000円)。年間3万台の販売を見込んでいる。
製品はクラリオンの関係会社であるクラリオンマレーシア社が開発、製造し、インドの販売パートナーであるSupreme社を通じてタタに納入する。さらに、4月には同機種のスタンダードモデルを追加納入する予定。
クラリオンは、昨年3月のナノの限定生産モデル向けにもカーオーディオを納入しているが、今回の本格量産に伴い年間9万台(ラグジジュアリーモデル、スタンダードモデル合わせ)の納入を見込んでいる。