クーペ/カブリオレの『A5』をベースに、スタイリッシュな4ドア車に仕上げたモデル。カッコ良さと機能性を備えたモデルはいくつかのメーカーがラインナップしているが、『A5スポーツバック』もその流れの中にある。クーペ風のルーフラインを持つ割に後席の居住空間が確保されているのは、シートや天井の形状が工夫されているからだ。後席への乗降性についても特に不満は感じなかった。基本プラットフォームは『A4』のものでパワートレインも同様だから、走りのフィールは相変わらず良いといった感じ。搭載エンジンは2.0リットルのTFSI(直噴ターボ)に絞られていて単一仕様のモデルにしている。軽くアクセルを踏んだだけで太いトルクを感じさせるのはTFSIならではだ。7速Sトロニックの滑らかな変速フィールも好感の持てるものだ。試乗車にはオプションの「アウディドライブセレクト」が装着されていた。このモードを切り換えることで、とてもメリハリの効いた走りが楽しめる。エンジン、トランスミッション、ステアリング、ショックアブソーバーなどがすべて変わるので、コンフォートとダイナミックではまるで違ったクルマかのような走りになる。問題は価格。試乗した時点では日本での価格が発表されていなかったが、A4に対してどれくらい高くなるかが売れ行きを決めるポイントになる。(編集部註:1月13日発表、価格は575万円)■5つ星評価パッケージング:★★★インテリア/居住性:★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★松下宏|自動車評論家1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。
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