米国トヨタ販売は5日、2009年の新車販売の結果を公表した。総販売台数は177万0149台で、前年比は20.2%減。2008年の15.4%減に続いて、2年連続の前年実績割れとなった。
トヨタブランドの乗用車系では、ベストセラーセダンの『カムリ』が前年比18.3%減の35万6824台、『カローラ』が15.4%減の29万6874台と、主力2車種がセールスダウン。昨年5月下旬にモデルチェンジした『プリウス』も、12.1%減の13万9682台と後退した。
昨年1月に発売した新型クロスオーバー『ヴェンザ』は、5万4410台とまずまずの人気。しかし、『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』/『ベルタ』)は、前年比37.7%減の6万3743台と大きく販売を落とした。
トヨタブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、『RAV4』が前年比8.8%増の14万9088台と好調さをアピール。しかし、小型トラックの『タコマ』は22.7%減の11万1824台、モデル末期のミニバン『シエナ』は27.5%減の8万4064台、SUVの『ハイランダー』は20.6%減の8万3118台、大型トラックの『タンドラ』は42.2%減の7万9385台と、不振だった。
レクサスブランドでは、新型を昨年2月に投入した『RX』が9万3379台を販売し、前年比は10.9%増と伸びた。8月に発売された新型ハイブリッドセダン、『HS250h』も6699台と堅調。しかし、『ES』は24.4%減の4万8485台、『IS』は23%減の3万8077台、『LS』は44%減の1万1334台と振るわなかった。
サイオンブランドでは、『xB』(日本名:『カローラルミオン』)が前年比43.7%減の2万5461台、『xD』(日本名:『イスト』)が47.6%減の1万4499台と、ヤリスと同様にコンパクトカーの不調が目立つ。
トヨタが得意とするハイブリッド車の2009年販売は、前年比19%減の19万5545台。トヨタブランドは22.7%減の17万3655台だったが、レクサスブランドはハイブリッド搭載車の設定拡大が功を奏し、29.8%増の2万1890台を売り上げている。