ホンダは『アクティ・トラック』をフルモデルチェンジし発売した。
ホンダの軽トラックの歴史は、まず、1963年に『T360』を発売。360ccDOHC4気筒のエンジンをフロントミッドシップに搭載。これがホンダにとって4輪のスタートとなった製品である。
そして2代目は1967年に発売した『TN360』。本田技術研究所、四輪R&Dセンター開発責任者の藤永政夫さんは、「このクルマの開発の目的は荷台を広くしたいということでした」という。
「そのため、まずキャブオーバータイプとし、エンジンをリア側のミッドシップ(リアタイヤの両輪の軸よりもフロント側)に配置しました。これで荷室の広さを獲得し、さらに空荷であっても積み荷を積んだ時でも重量配分が良く、走りが良い結果となりました」
このクルマが基本となりそのあとの3代目、4代目、5代目へと形状を踏襲した。因みに藤永さんが最初に開発を担当したのが4代目のエンジンであった。
そして、6代目として1999年に軽枠拡大ということで、これまでのキャブオーバータイプからタイヤを運転席の前に置くセミキャブオーバータイプに変えて、現代に至る。今回は10年ぶり、7代目としてフルモデルチェンジしたものである。