ユーロNCAPコンソーシアムは11月25日、最新12車種の衝突テストの結果を公表した。12台の中で最高評価となったBMW『X1』の衝突テスト映像が、動画共有サイトで公開されている。
ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセットが64km/h、側面が50km/h、ポール衝突が29km/h、歩行者衝突が40km/hで実施。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で行う衝突テストである。
またユーロNCAPは、2009年2月から新評価システムを導入。評価の割合に応じたポイント配分システムを採用した。たとえば最重要視される「成人乗員保護性能」には、ポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESPなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価が90ポイント以上必要とされる。
BMW X1のテスト結果は、成人乗員保護性能が31点、子ども乗員保護性能が42点、歩行者保護性能が23点、安全補助装置の有無が5点というもの。トータル101点と12台中、最も高い得点を記録した。これは2位のメルセデスベンツ『Eクラス』の96点に対して、5ポイント差。もちろん、総合評価は最高の5つ星だ。
BMW X1の101点は、新評価方式のユーロNCAPにおいて、フォルクスワーゲン『ゴルフ』の103点、トヨタ『プリウス』とホンダ『インサイト』の102点に次ぐ高得点。X1の衝突テストの様子は、動画共有サイトで見ることができる。