ヨーロッパで乗る『Eクラス』のタクシーは4気筒ディーゼルターボなのに、かなり速い。だからガソリンの直噴ターボでもイケるんじゃないかと思っていたが、実車は予想以上だった。重さ1.7tを越える大柄なボディを、たった1.8リットルで軽々と動かす実力は感動のひとこと。しかもターボは2000rpmあたりからゆったり立ち上がるので、スムーズな走りが味わえる。しかも音は4気筒とは思えない繊細なサウンド。これならガマンいらずのダウンサイジングができそうだ。トランスミッションがトルコン式5速ATであることを気にする人がいるかもしれないが、エンジンの性格がフレキシブルなので5速でも不満はないし、トルコンが加速をなめらかに仕立ててくれる点も見逃せない。それよりも試乗したアバンギャルド仕様では、荷重の軽い前足の固さが気になった。エコカー減税対象はアバンギャルドのみだが、これを蹴ってでも、乗り味重視でベースモデルを取るという選択だってアリだと思うし、そのほうが真にクレバーなチョイスじゃないだろうか。■5つ星評価パッケージング:★★★★インテリア/居住性:★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★オススメ度:★★★★森口将之|モータージャーナリスト試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)など。
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