マツダの山内孝社長は29日の決算発表の席上、今年度の経営改善のひとつの目標としてきた稼働率が8割(国内工場)でも利益を確保できる体質転換が、第2四半期(7 - 9月期)で実現できたと明らかにした。
第2四半期の稼働率は8割程度となり、59億円の営業利益を確保した。ほぼ同じレベルの稼働率だった昨年度の第3四半期(10-12月期)は242億円の赤字だった。
車両の原価改善や販売費を含む固定費の削減などが奏功したもので、今年度第2四半期の為替レートは1ドル=94円と、円高への抵抗力もやや増してきた。
山内社長は「改善したコスト構造を維持し、さらに筋肉質な経営体制を目指したい」と強調した。