日本精工は16日、大幅に摩擦を低減することで、超高速回転を可能にした玉軸受を開発したと発表した。次世代ハイブリッドカーのモーターや発電機構の超高速回転に対応する。
自動車メーカーでは、次世代ハイブリッドシステムの燃費向上のため、駆動モータや発電機構の小型・軽量化を進める一方で、出力を確保するため超高速回転化に取り組んでいる。
今回、次世代ハイブリッドカーのモータ、発電機構用の玉軸受として、従来比1.5倍となる毎分3万回転以上の超高速化を実現した。次世代ハイブリッドシステムの小型化に対応し、駆動モータ、発電機構の超高速化を可能にする。
今後、小型から大型までハイブリッドカーの開発が加速する見通しで、同社ではニーズに対応した製品を供給して、燃費向上に貢献していく方針だ。玉軸受は2015年度に売上20億円を目指す。
今回開発した製品は10月21日 - 11月4日に幕張メッセ(千葉市)で開催される「第41回東京モーターショー2009」に出展する。