フォード マスタング NASCARマシンが完成…Roush Fenway Racingチームへ供給

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フォードのモータースポーツ活動を統括するフォードレーシングは13日、2010年シーズンのNASCARに参戦する『マスタング』を初公開した。

NASCARは、61年の歴史を誇る米国で最も人気が高いモータースポーツ。市販車をベースに改造を施したマシンで争われ、オーバルコースを超高速で周回する。GMはシボレー『インパラSS』、フォードは『フュージョン』、クライスラーはダッジ『チャージャー』、トヨタは『カムリ』で参戦している。

マスタングはフォードを代表するスポーツカー。歴代モデルはドラッグレース、ロードレース、ドリフトなど、数々のモータースポーツで勝利を収めてきたが、意外にもNASCARへの参戦は初めてだ。

NASCARの乗用車ベースカテゴリーには、最高峰の「スプリントカップシリーズ」、その下に位置する「ネイションワイドシリーズ」がある。マスタングが参戦するのはネイションワイドシリーズだ。フォードレーシングは今年7月、マスタングでNASCARに参戦すると発表。そしてこのほど、そのマシンが完成した。

NASCARマシンは市販車ベースとはいえ、実際には市販車とはまったく異なる。マスタングもパイプフレーム製シャシーにボディパネルを貼り付けたもので、他のNASCARマシンと同様にドアはなく、窓から乗り降りする。しかし、フロントマスクは確かにマスタングのイメージだ。

フォードレーシングは、さっそくマスタングを「Roush Fenway Racing」チームへ供給。「16号車」には、2008年のNASCARトラックシリーズの最優秀新人に輝いたコリン・ブラウン選手が乗る。ブラウン選手は「2010年シーズンをこのマスタングで戦うのが楽しみ。少しでも早くチームに勝利をプレゼントしたいよ」と意気込みを語る。

45年の歴史を持つフォードのビッグネーム、マスタング。NASCARへの初参戦は、2010年シーズン最大の話題となりそうだ。

《森脇稔》

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