4代目となった新型ホンダ『ステップワゴン』車は、クラストップの室内高や燃費性能(FF車)実現など、ユーティリティミニバンとしての「基本」から改良にアプローチした。取り回し性やデザインに振った2005年投入の3代目からは揺り戻した格好だ。
伊東孝紳社長は「このクルマにお客様が求めるのは広さと燃費。前モデルはそれがあいまいになった」と振り返る。結果、販売では広さ追求のライバル車の後塵を拝することにもなった。
伊東社長は「変な色気を出すとああなる。反省しました」と苦笑する。新型車は3列目シートの床下収納など使い勝手も大幅に改良した。「家族が求める形や性能を最大限引き出すことができた自信作」と、巻き返しに手ごたえを感じている。