【フランクフルトモーターショー09】キアの大型SUV、ソレント にディーゼルハイブリッド

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キアは15日、『ソレントハイブリッド』を初公開した。大型SUVの『ソレント』をベースに、新開発のディーゼルハイブリッドシステムを搭載。CO2排出量は119g/kmと優秀な数値をマークする。

新型ソレントは、今年4月のソウルモーターショーでデビュー。初代ソレントは2002年に発売され、韓国だけでなく、北米や欧州、オーストラリア、中東など世界各地へ投入された。7年間に累計約90万台を販売した人気SUVである。

2代目は、動力性能や環境性能、快適性、安全性など、あらゆる面を進化させて登場した。ボディサイズは全長4685×全幅1885×全高1710mm、ホイールベース2700mmだ。

2代目ソレントに用意されるハイブリッドは、欧州市場で販売する事情もあり、エンジンはディーゼルが選択された。U2型とよばれる1.6リットル直4ターボディーゼルは、すでに『ソウル』『シード』『ヴェンガ』に搭載済み。ただし、ソレント用では2ステージターボチャージャーが装着され、最大出力163psを発生する。トランスミッションは、デュアルクラッチタイプだ。

フロントアクスルに置かれるモーターは最大出力40ps。2次電池はリチウムイオンポリマーバッテリーで、インバーターなどとともに、荷室床下に搭載される。また、徹底した軽量化が促進され、重いバッテリーを積みながら、車両重量は1663kgと、ベースグレードに対して8%軽くなった。

また、各種フリクションの低減にも取り組む。アンダーボディはフラット化され、リアスポイラーやエアロホイールを装着。タイヤは235サイズから225サイズに狭められ、車高は25mmローダウン化された。フロントには「アクティブグリル」が採用され、走行状況に応じて開閉を繰り返す。

この結果、ソレントハイブリッドは、CO2排出量119g/kmと大型SUVとして異例の環境性能を達成した。これはベース車のソレントで最もCO2性能が優秀なグレードと比較して、約30%の改善に相当する。

新型ソレントは2010年から、欧州など世界市場で販売開始。キアは2010年、新型ソレントの年間販売目標台数を14万台に設定しており、欧州ではこのハイブリッドがその目標達成にひと役買うことになる。

《森脇稔》

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