フォルクスワーゲンは15日、『ゴルフ』の欧州仕様に「Rライン」を設定した。内外装にスポーティな特別装備を盛り込んだモデルだ。
もともとRラインは、フォルクスワーゲンの子会社の「VWインディビジュアル」が、フォルクスワーゲンの市販車に特別チューンを施したモデルだった。同社は2003年に設立以来、『ニュービートルRSi』『ゴルフR32』『パサートR36』『ティグアンR50』などのモデルを手がけてきた。
それとは別に、内外装のドレスアップを中心に施したモデルが最近のRラインの主流。すでに『パサート』『ティグアン』などにRラインが設定されている。
ゴルフに用意されたRラインも、ドレスアップを中心にした軽めのチューニング内容。今回から初の試みとして、「エクステリアパッケージ」と「インテリアパッケージ」の2種類に内容が分割された。
エクステリアパッケージは、前後バンパー、サイドスカート、ルーフスポイラーが専用タイプ。足回りはスポーツシャシーとなり、17インチの「Mallory」アルミホイールで引き締められた。グリルとリアのディフューザーはハイグロスブラック、テールランプはスモーク仕上げとなる。オプションで18インチも装着可能だ。
インテリアパッケージは、スポーツシート、マルチファンクションのレザーステアリングホイール、ステンレス製ペダルなどを装備。内装色は「アートグレー」と呼ばれる明るいグレーで統一され、オプションで「Vienna」レザーが選択できる。
欧州大ベストセラーのゴルフに加わったRライン。同じくフランクフルトで発表された最強の『ゴルフR』とは異なり、ゴルフのスポーツ性を手軽に引き上げたいという顧客には、最適なパッケージオプションといえそうだ。