【フランクフルトモーターショー09】ルノー トゥイジー…超小型EVコンセプト

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ルノーは15日、『トゥイジーZ.E.コンセプト』を初公開した。Z.E.とはゼロエミッションの略。超小型のシティコミューターで、斬新なデザインの2名乗りEVを提案する。

ルノーは今年のフランクフルトに、4台の新EVコンセプトを出品。『フルエンス Z.E.コンセプト』は、ファミリー向け4ドアセダンEV。『Zoe Z.E.コンセプト』は、通勤や通学、買い物などの利用を想定した4名乗りの街乗りEVだ。トゥイジーZ.E.コンセプトは先の2台よりもボディが非常に小さいシティコミューターで、2名乗りの超小型EVとなる。

ボディサイズは全長2303×全幅1132×全高1476mm、ホイールベース1695mm。ダイムラーのスマート『フォーツー』(全長2720×全幅1560×全高1540mm、ホイールベース1865mm)と比較すると、トゥイジーはひと回り以上コンパクトだ。

外観はサイドドアのないデザインで、六角形のキャビンが特徴。乗降はサイドバーを跳ね上げて行う。キャタピラーのように見えるホイールを組み合わせたタイヤは、ボディ4隅に配置。ルノーによると、前面、後面、側面の全方位の衝突安全性を確保しているという。

乗員は前後に着座するタンデム方式。シートベルトは前席が4点式、後席が3点式となる。ブルーを基調にホワイトをあしらったインテリアは、未来的な雰囲気を醸し出している。

パワートレインは、フルエンス Z.E.コンセプトやZoe Z.E.コンセプトよりも、出力を抑えたシステムを積む。モーターは最大出力20ps、最大トルク7.1kgm。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、シート下に配置。最大100kmをゼロエミッション走行できる。最高速は75km/h。ルノーによると、車両重量が420kgと軽量なこともあり、加速性能は125ccの2輪車並みに俊敏だという。充電は家庭用の220Vコンセントから行い、3‐4時間で完了する。

トゥイジーZ.E.コンセプトがこのまま市販されることはないが、コンセプトは2011年に発売されるEVに継承される。ルノーは、今回のフランクフルトで最多となる4台のEVを展示。ルノーのEVに対する本気度が感じられる。

《森脇稔》

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