ベントレーは15日(現地時間)、同社のフラッグシップモデルとなる『ミュルザンヌ』をフランクフルトモーターショーで発表した。ミュルザンヌはルマンサーキットのコースの名前の由来にもなっている車で、今回の新型モデルでは、最高級の内装や居住空間の実現だけでなく、最高級のスポーツセダンとしてのエンジン性能とボディ構造を兼ね備えたものとなっている。英国本社のあるクルーのエンジニアによれば、新しいミュルザンヌの組み立ては1台9週間もかけ、量産車とはちがった工程をとるなど、フラッグシップとしてのこだわりをみせているといる。空力特性を考えたリアウィンドウは、ボディラインとの段差をなくすようになっており、LED式のテールランプはエキゾーストパイプのフィニッシャーと一体感のあるデザインが特徴だ。アルミ製のフロントフェンダーは、独自の加工技術によってデザイン性の高いラインを実現し、伝統のマトリックスグリルとロングボンネットに都会的なデザインを融合させている。搭載されるV8エンジンは、低速トルク性能が改善され、500馬力以上のエンジンを扱いやすく仕上げているという。またメンテナンス性、耐久性の向上も図られ、さらにCO2削減や燃料効率のアップなど環境問題にも配慮がなされている。新型ミュルザンヌの主なスペックは以下のとおりだ。エンジン●V8ツインターボチャージャー●フロント縦置き(リア駆動)●排気量:6750cc●馬力:512PS/505bhp/377kW●トルク:1020Nm/752 lbftトランスミッション:●ZF製8速オートマチック寸法●全長:5562mm●全幅:1926mm●高さ:1526mm●ホイールベース:3266mm●トレッド:前1605mm/後1651mm●ホイール:9J×21インチ●タイヤ:265/40 ZR 21